ローリエの検品工程を自動化し安全性の確保と省人化を達成した事例
ローリエのような薄いワークの検品工程では、重なりを防ぐことが重要です。
ワークが重なったまま流れてしまうとそれをバラバラにする手間が発生し、生産性が低下する原因となってしまいます。
今回は、安全性や機能性に課題のあった設備を刷新し、独自の供給メカニズムによってワークの重なりを解消することで、現場の省人化につなげた事例をご紹介します。
現場が抱えていた課題
現場で使用していた装置は工場内のありあわせの部品で製作された内製機で、投入口が高所にあったり機械自体が剛性に欠けているなど作業者の安全確保が考慮されていない状態でした。
加えて、老朽化によりワークを分散させる機能が失われていたため、常に人が付きっきりでワークの重なりをバラバラにするという非効率な状況が続いていました。
ムラタの提案
そこで、村田精工ではワークの重なりを防ぐ独自のホッパトラフ(材料を搬送する溝状の装置)を新たに製作し、そのトラフに間欠動作(一定の間隔で動かしたり止めたりする動き)を加えるシステムをご提案しました。
ホッパトラフは2段にして落差を設け、形状を山型にすることでワークが左右に分散して流れるようにしています。さらに、このトラフに間欠動作を加えることで重なったワークの前後に隙間を作り出し、重なりを防ぐ仕組みです。これにより検品コンベア上へバラけた状態で供給することが可能になりました。
ムラタのこだわり
今回の設計において特に重視したのは作業者の安全確保と負担軽減です。
従来の機械では高所にあった投入口を可能な限り低く設定し無理のない姿勢で作業ができるよう配慮しました。
また、装置の角が立っている箇所は角を落とすなど徹底して安全面を考慮しました。
お客様の声
システム導入の結果、付きっきりでワークをバラつかせていた作業が不要になり大幅な省人化を達成できました。
お客様からは「検品効率が上がった」というお声に加え、安全性の向上や、タンクの綺麗な仕上げについても高く評価していただいております。
まとめ
本記事で紹介したシステムのように、供給システムは機能性と同じくらい作業者の安全性が求められます。
ワークの重なりを解消して検品精度を上げるだけでなく、投入口を低くして作業リスクを抑えるなど、現場に合わせた設計を実現することが長期的な生産性の安定につながります。
より安全で効率的な検品ラインを構築したいとお考えの方は、ぜひ村田精工のオーダーメイド提案をご活用ください。
